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/公開日:2020年8月17日
「他社ではやっていたけど、XMでは大丈夫?」「禁止事項に抵触して、口座凍結されるのが怖い・・・」「両建ては禁止?」「自動売買(EA)での禁止事項はある?」禁止事項に該当する取引や行為が発覚すると、出金拒否やアカウント停止といった罰則があるため注意が必要です。
XMの利用規約には、禁止事項としてNGな取引方法が決められています。他の海外FXで大丈夫でも、XMで禁止されている場合もあります。意図せず行ってしまった場合も当然ながら罰則の対象となるため、禁止事項を把握しておきましょう。
両建ての禁止事項については、別記事でも詳しく解説しています。
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この記事で分かること
- XMでの具体的な禁止事項
- XMでは両建てに関する禁止事項
- XMでは自動売買(EA)利用時の禁止事項
- 禁止事項をするとどのような制裁があるのか
XMで禁止事項・規約違反になるもの、ならないもの
禁止されている |
禁止されていない |
複数口座による両建て 本人以外のアカウント利用 レートエラーを狙った取引 ゼロカットを悪用した取引 ボーナスを悪用した取引・不正取得 窓埋め・窓開けのみを狙った取引 サーバーエラーなどの遅延を利用した取引 |
スキャルピング 自動売買(EA) 同一口座の両建て 経済指標発表時の取引 アフィリエイト(IB)の利用 |
XMでは、どういった取引方法が禁止され、逆に何が許可されているのでしょうか?
ここでは、結論として「XMで禁止事項・規約違反になるもの、ならないもの」をそれぞれ簡潔に紹介します。
既に国内FX業者や他の海外FX業者で取引経験のある方は、他社と共通のルールや、XM独自の禁止事項を確認しておきましょう。
禁止事項になる罰則のある取引・行為
✓禁止事項になる罰則のある取引・行為
(1)複数口座による両建て
(2)本人以外のアカウントを狙った取引
(3)レートエラーを狙った取引
(4)ゼロカットを悪用した取引
(5)ボーナスを悪用した取引・不正取得
(6)窓埋め・窓開けのみを狙った取引
(7)サーバーエラーなどの遅延を利用した取引
XMで禁止事項になる罰則のある取引・行為は上記の7つです。
XMで禁止されている取引は、国内・海外問わず、多くのFX業者で禁止事項となる共通のルールになります。
特に初めてのFX業者がXMといった方は、この機会に一通りの禁止事項を把握しておきましょう。
禁止事項に該当する取引・行為が発覚すると、口座凍結や不正取得した利益の出金拒否といった罰則の対象となります。
(1)複数口座による両建て
XMでは同一口座内で完結する両建てのみを許可しています。
同一口座で完結しない「複数口座による両建て」は禁止です。
複数口座の両建てとは、以下の取引方法が当てはまります。
XMの追加口座を使った両建て
XMと他社口座間の両建て
上記の2通りが禁止されており、1つ口座で完結しない両建ては行わないようにしましょう。
(2)本人以外のアカウントを狙った取引
XMは第三者によるアカウント利用、あるいは第三者によるアカウント開設を禁止しています。
特に、XMでは口座開設後に行う「口座の有効化」で身分証明書や現住所確認書類を提出しますから、第三者によるアカウント利用は、なりすまし行為です。
XMに限らず、本人以外が、口座を利用して金融商品を取引することは禁止事項として多くのFX業者・証券会社が定めています。
(3)レートエラーを狙った取引
FX業者の提供する為替レートの提示には、多くの金融機関が関わっています。
金融機関のシステムに異常は発生したり、取引システムにトラブルが発生すると正常なレートが提示されないレートエラーが起きる可能性があります。
レートエラーが正常なレートより高ければ売り、安ければ買いといった形で利益が得られてしまうため、XMではレートエラーだけを狙った取引が禁止です。
とは言え、業界でも随一の約定力を提供するXMで起きる可能性は基本的にゼロ、まず起きることのない禁止取引になります。
(4)ゼロカットを悪用した取引
ゼロカットは、強制ロスカットにより損失が口座残高を超えた場合も、マイナス分をXMが負担する顧客保護の制度です。
口座残高を超える損失がゼロカットで発生しないため、無駄にレバレッジの高い取引を行ったり、複数口座の両建てで一方の口座がゼロカット、一方の口座で利益を確保する取った取引は禁止されています。
(5)ボーナスを悪用した取引・不正取得
XMでは、最大50万円相当額を超えるボーナスキャンペーンを常時開催しています。
ボーナスキャンペーンを悪用した取引や、なりすまし等によって複数のアカウントを作成して二重にボーナスを不正取得するといった行為は禁止です。
また、ボーナスキャンペーンの不正利用で得た利益は、罰則としてアカウント凍結だけでなく、正当な理由の元で出金拒否をXMは行うことができます。
(6)窓埋め・窓開けのみを狙った取引
土日は主要市場が休場となり、週明けの月曜日早朝には短時間に多くの注文が市場に殺到することがあります。
注文が殺到した場合には、日本時間で土曜日の早朝につけた前週のレートから、大きく値が飛ぶのが「窓(まど)」です。
XMでは、窓と窓による前週のレートとの空間が埋まる窓埋めだけを取引する行為を禁止しています。
もちろん、他のタイミングでも取引していれば、窓埋め・窓開け自体を取引することは問題ありません。
(7)サーバーエラーなどの遅延を利用した取引
インターネット環境やXMの取引サーバーの回線問題などにより遅延が発生する可能性もゼロではありません。
遅延が発生すれば、市場の適正レートとXMのレートにズレが生じる可能性もあります。
不正な取引として、サーバーエラーなどの遅延だけを狙った行為は禁止です。
ただし、意図的にサーバーエラーを起こしたりすることは基本的に不可能であり、またXMでサーバーエラーが起きる可能性自体も低いため、さほど気にする必要はないでしょう。
禁止事項にならない許可された取引・行為
✓禁止事項にならない許可された取引・行為
(1)スキャルピング
(2)自動売買(EA)
(3)同一口座の両建て
(4)経済指標発表時の取引
(5)アフィリエイト(IB)の利用
XMでは禁止事項にならない許可された取引・行為は上記の5つです。
国内FX業者や他の海外FX業者では禁止されている取引方法でも、XMは世界的な大手FX業者ということもあり、自由度が高く快適に取引できます。
意外と、他社では禁止されていて、XMで可能な取引方法とは知らなかったといった可能性もあるので要チェックです。
(1)スキャルピング
XMではスキャルピングについて一切の制限がありません。
ただし、人の判断力では不可能な、自動売買を利用した高速スキャルピング・HFT(高頻度取引)に関してのみ禁止されています。
禁止されているのは、ミリ秒単位で取引を繰り返すような、XMのサーバーに過剰な負荷が掛る高速スキャルピング・HFTなので、基本的に一般ユーザーは気にする必要はありません。
(2)自動売買(EA)
XMの採用する取引プラットフォームMetaTraderは、エキスパートアドバイザー(EA)の機能を使って自動売買を誰もが簡単に行うことができます。
XMでは、EAを使った自動売買を使った取引が認められています。
ただし、XM公式ではないMetaTrader以外の取引プラットフォームやAIを使った自動売買は禁止されているので注意しましょう。
(3)同一口座の両建て
XMでは同一口座内における両建てについて、全ての通貨ペア・CFD銘柄で許可しています。
ただし、複数口座を使った両建ては先にご紹介した通りに禁止されているので注意しましょう。
(4)経済指標発表時の取引
XMでは、雇用統計など相場が大きく動く経済指標発表前後の取引は許可されています。
相場の急変動が予想される経済指標の発表前後は、取引やレバレッジに制限が掛かるFX業者も存在しています。
しかし、XMでは経済指標発表前後の取引はもちろん、レバレッジ等の取引条件に制限もありません。
(5)アフィリエイト(IB)の利用
日本に拠点を置かない海外FX業者であるXMは、日本居住者へ向けて直接勧誘・宣伝する行為が日本の金融庁より禁止されています。
XMが日本人スタッフを採用する日本語サポート体制を整えていることもあり、日本居住者へ直接勧誘・宣伝したといった疑いのもと、XMは日本の金融庁から警告を受けたことがあります。
しかし、日本のFX業者ではないXMに罰則はなく、また自己責任の下で私たちが利用することも問題ありません。
また、XMから委託を受け、FX業者を紹介するイントロデューシング・ブローカー(IB)として、アフィリエイト等を使って宣伝することも許可されています。
XMでの両建ては「複数口座・複数業者・複数人」が禁止
ここでは、XMで禁止されている複数口座の両建てについて詳しく解説します。
両建てが許可されているFX業者を初めて利用する方にとって、最も理解に悩むのが「複数口座の両建て」です。
XMに限らず、複数口座の両建ては他社でも禁止されているのが一般的なので、XMだけでなく、他社口座からも罰則を受ける可能性もあります。
具体的に、複数口座の両建てになるのは以下の3パターンです。
(1)XMの追加口座を使った複数口座の両建て
(2)XMで複数アカウントを使った両建て
(3)XMと他社口座間の両建て
それぞれ、どういった形で複数口座の両建てになるのか分かりやすく解説していきます。
(1)XMの追加口座を使った複数口座の両建て
XMでは、1つのアカウントで最大8つの追加口座を開設できます。
したがって、XMのアカウント内でも複数口座の両建てを意図せず行ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
例えば、追加口座を使った複数口座の両建てとは以下の様な形になります。
XMのスタンダード口座(最初に開設した口座)でドル円を1ロット買い
XMのスタンダード口座(追加口座で開設)でドル円を1ロット売り
上記は、同一アカウントで同じ口座タイプであるものの、口座自体は独立しているため複数口座の両建てに該当します。X
Mで両建てを行う場合は、1つの口座で完結するようにしましょう。
(2)XMで複数アカウントを使った両建て
XMで複数アカウントを使った両建ても、複数口座の両建てとして禁止事項に該当します。
複数アカウントによる両建てとは、以下の取引方法です。
第三者名義などを使いXMで複数アカウントを作成して複数口座の両建て
同一銘柄をAの口座は買い・Bの口座では売りといった複数名による両建て
同一銘柄の買い注文だけ・売り注文だけとグループに分かれて行う両建て
まず、XMでは1人で複数アカウントを作成すること自体を禁止しており、複数のアカウントを開設するには、第三者の個人情報で登録することになるためアカウント凍結の対象にもなります。
また、複数アカウントの両建てに限らず、複数名・グループ間の両建ても、結局は複数口座による両建てに該当するため禁止事項に該当する取引です。
複数名が同じタイミングで同一銘柄の買いと売りを注文すれば、取引システムを管理するXMに当然知られることになるので、間違っても組織的に両建てを行ってはいけません。
(3)XMと他社口座間の両建て
XMと他社口座間の両建ては、先にご紹介した通りXMだけでなく、他社口座でも禁止事項に当てはまる取引方法です。
例えば、XMと他社口座間の両建ては以下の形の取引方法を言います。
XMでドル円を1ロット買い
XM以外の他社口座でドル円を1ロット売り
一見するとXMから他社口座の取引が知られることはないと思われてしまいます。
しかし、実際にはFX業者の注文は同じカバー先の金融機関を利用していることも多いです。
また、XMの様な大手FX業者は自社の取引技術を新興FX業者に提供するなど密接な関係があるため、XMに他社口座間の両建てが知られる可能性は十分にあります。
XMでの自動売買(EA)は可能だが、AI利用は禁止
ここでは、XMで許可されている自動売買について詳しく解説していきます。
XMで許可されている自動売買とは、XM公式の取引プラットフォームを使った自動売買(EA)です。
EAとは、エキスパートアドバイザーの略で、XMが採用している取引プラットフォームMetaTraderの機能です。
エキスパートアドバイザー(EA)では、あらかじめプログラミングされた売買ルールによって自動売買が可能になります。
EAには、AIとしての機能はないため、AI搭載の自動売買を行うには、XM公式でない取引プラットフォームを使うことになるため禁止事項に該当します。
また、XM公式の取引プラットフォームを使った自動売買(EA)でも、XMのサーバーに過剰に負荷が掛かる高速スキャルピング・HFT(高頻度売買)は禁止事項に該当するので注意しましょう。
XMでは、注文から決済まで10分以上の取引に対して、取引ボーナスが付くので、自動売買を選ぶ際は1回の取引が10分以上の時間で完結する売買ルールを基準にするのがオススメです。
XMでのスキャルピングは可能、高速スキャルピングは禁止
XMではスキャルピングは許可されています。
ただし、XMの取引サーバーやシステムに過剰な負荷が掛る様な高速スキャルピングやHFT(高頻度売買)は禁止事項として定められています。
具体的に注文から決済までの時間や、毎分何回の取引が禁止事項に該当する、XMの取引サーバーに過剰な負荷を与える高速スキャルピングになるか細かな条件は決められていません。
しかし、XMの取引サーバーは、AmazonやGoogleも利用するEquinix社のデータセンターを利用しており、XM自体の約定力が高いことから一般ユーザーが行える範囲のスキャルピングでは問題にならないでしょう。
また、ミリ秒単位で高速取引を行うにも、スプレッドやボーナスの関係上、実際に行うXMで行うメリットはありません。
他社ではスキャルピング禁止は多い
国内FX業者でスキャルピングを禁止している場合は多いですが、海外FX業者でもスキャルピング禁止や一部制限を設けていることは少なくありません。
スキャルピングが禁止されている業者は、約定力が低い、新興ブローカーで対応できないといった様々な理由が考えられます。しかし、XMは「全注文の99.35%が1秒以内に約定する」と公言しているほどの高い約定力のFX業者です。
また、約定拒否やリクオートがないため、スキャルピングに十分対応できるトレード環境を備えています。
XMでの特定時間を狙った取引(窓埋め・指標・接続遅延レートエラー)
FX業者によっては、経済指標発表時など特定の時間だけを狙った取引を禁止事項として定めていることが多いです。
XMも例外なく、特定の時間だけ取引を行うことが禁止されています。具体的には、以下の特定条件だけで取引を行うことが禁止されています。
(1)窓埋め・窓開けを狙った取引
(2)経済指標(雇用統計)発表時のトレード
(3)ゼロカットを悪用したトレード
(4)接続遅延・レートエラーを狙った取引
上記のトレードは、該当するタイミングだけを取引することが禁止事項に定められています。
他のタイミングでも取引を行い、1つの戦略として取り入れる分には問題とはなりません。
ここでは、特定のタイミングでのみ取引しないように、それぞれの取引タイミングについて詳しく解説します。
(1)窓埋め・窓開けを狙った取引
「窓(まど)」とは、ごく短期間で注文が殺到したり、大きな取引量が急に発生した場合にレートが飛ぶ現象のことです。
チャート上には、画像の様に空間ができるため、日本語では窓(まど)、英語ではGap(ギャップ)と言われます。
窓が発生するタイミングに決まりはないものの、市場が開く月曜日の早朝に出現しやすいため、月曜日の窓明け、そして窓を埋める窓埋めだけを狙って取引することは禁止されています。
また、XMの禁止事項では「窓埋め・窓開けだけを集中的に取引すること」が禁止されており、具体的な取引回数などに決まりはなく、担当部署が違反と判断した場合に罰則対象となるようです。
根本的に相場で窓が発生する時は、スプレッド拡大や約定レートのずれ(スリッページ)が発生しやすくなるため取引しない方が良いでしょう。
(2)経済指標(雇用統計)発表時のトレード
XMでは、相場が大きく動きやすい雇用統計などの経済指標前後でも取引が可能です。
ただし、特定の経済指標発表前後だけを対象に取引を行うことは禁止事項に定められています。
雇用統計やFOMCといった注目される経済指標は、値動きが大きくなり、また変化の予想も難しいです。経済指標発表前後を狙って上手く取引するのは上級者でも難しいのでオススメしません。
また、XMでは紛争など地政学的リスクが高い経済状況になると、投資家保護の目的でレバレッジや取引に何らかの制限を行う場合があります。
レバレッジや取引制限は、事前にXMのサポートよりメールとお知らせブログで告知されるので、取引前に欠かさずチェックしましょう。
(3)ゼロカットを悪用したトレード
XMではゼロカットを悪用したトレードを禁止事項として定めています。
ゼロカットは、マイナス残高が発生した場合に、マイナス分をFX業者側で相殺する投資家保護の制度です。
国内FX業者では規制ルールの違いから提供されないため、海外FX業者を利用する大きなメリットでもあります。
国内FX業者では強制ロスカットなどにより、損失が口座残高を上回ると、マイナス残高を顧客が支払う「追証(おいしょう)」が発生、追証によるマイナス負債は事実上のFXによる借金と言えるでしょう。
しかし、XMのゼロカットを悪用して不正に利益を得ることは禁止されています。
不正に利益を取得して罰則の対象となる「ゼロカットを悪用した取引」は以下の通りです。
(3)‐1経済指標前後でハイレバレッジトレードだけを繰り返す
(3)-2複数口座の両建てで不正に利益を得る
(3)-3他業者間の両建てで不正に利益を得る
上記3つを行わないためにも詳しく解説します。
(3)‐1経済指標前後でハイレバレッジトレードだけを繰り返す
経済指標の発表前後、特に米国の雇用統計など為替市場全体に影響する大きな指標が発表されるタイミングでは、ボラティリティ(価格変動幅)も大きくなりやすいです。
経済指標発表前後のボラティリティを利用して、レバレッジを効かせた取引を行うこと自体は、1つの取引方法として間違ってはいません。
しかし、あまりに過剰なハイレバレッジトレードを繰り返し、ゼロカットでXMが一方的にマイナス損失を負担することになる取引は禁止されています。
また、相場で稼ぐチャンスは多く存在するため、経済指標発表前後のハイレバレッジトレードで一度は大きく稼げることもあるでしょう。
ただし、リスクの高い経済指標発表前後でハイレバレッジトレードを繰り返す行為自体、ゼロカットがあるとは言え、累計損失がどんどん積み上げられる可能性も高いのでオススメしません。
(3)-2複数口座の両建てで不正に利益を得る
複数口座とゼロカットを悪用した両建て取引も言うまでもなく禁止事項に該当します。
まず、複数口座による両建て自体もXMでは禁止しているため、二重の規約違反として罰則対象になる可能性が高いです。
具体的に、複数口座の両建てとゼロカットを悪用した取引方法とは以下のような取引を指します。
A口座でドル円を1ロット買い
B口座でドル円を1ロット売り
口座残高はAとBで同じ金額を用意
どちらががゼロカットされても、一方は含み益が残る
上記の形で複数口座の両建てとゼロカットを悪用した取引は成立します。XMは一方の口座でゼロカットが発動することで、マイナス分を負担することになるものの、残った口座ではユーザーが含み益として不正に利益を取得することになります。また、意図的でなくてもが該当する取引を行えば罰則の対象です。特に同一通貨ペアで自動売買(EA)を複数口座で稼働させる場合などは注意しましょう。
(3)-3他業者間の両建てで不正に利益を得る
他業者間の両建てで不正に利益を得る行為も禁止事項に該当します。根本的に禁止されている複数口座(複数業者)を利用した両建てに加えて、「複数口座の両建てとゼロカットを悪用した取引」に当てはまるのは、「他業者間の両建てで不正に利益を得る」取引方法になります。
具体的に他業者間の両建てでゼロカットを悪用した取引とは、以下の方法で両建て取引を行った場合です。
XMの口座でドル円を1ロット買い
XM以外の他社口座でドル円を1ロット売り
XMと他社口座の口座残高は共通
片方の口座がゼロカットとなっても残りの口座では含み益が確保される
上記の流れで両建て取引とゼロカットを悪用すると、XMもしくは他社口座ではマイナス残高分を損失として業者側が負担することになります。
XMだけでなく、他社口座でも規約違反に該当する可能性もあるため絶対に行ってはいけません。
(4)接続遅延・レートエラーを狙った取引
インターネットを介して私たちの注文は市場に流れ、また市場のレートもインターネットやFX業者のサーバーを介して私たちの元へ伝達されています。
XMは、他者と比べて通信インフラやサーバーの環境が整っていますが、例外なく「接続遅延・レートエラー」が発生する可能性が他社と同じくゼロではありません。
XMの禁止事項では、接続遅延やレートエラーを狙った取引を禁止すると定められているので、意図的に接続遅延・レートエラーだけを狙って取引しないようにしましょう。
ただし、他の禁止事項にある取引方法と違い、接続遅延やレートエラーのタイミングを予想することは、ほぼ不可能なので過度に気にし過ぎる必要はありません。
アービトラージ(裁定取引)は禁止
XMでは「アービトラージ(裁定取引)」が禁止されています。
アービトラージとは、金利差や業者間、通貨間による細かな価格のズレを狙った取引方法のことです。
一言でアービトラージと言っても様々な種類があります。
(1)業者間の価格差を狙うアービトラージ
(2)スワップアービトラージ(スワップのサヤ取り)
(3)3通貨アービトラージ
(4)ボーナスアービトラージ
個人で行える範囲のアービトラージでは上記の4種類が挙げられます。
厳密には、XMで全てのアービトラージが禁止されていないため、各アービトラージについて詳しく見てみましょう。
(1)業者間の価格差を狙うアービトラージ
業者間の価格差を狙うアービトラージとは、A社とB社で異なるレートが提示されている時、割高を売り、割安を買うことで差額を狙う取引方法です。
業者間の価格差を狙うアービトラージは、業者間による「複数口座の両建て」に該当するため、XMの禁止事項に該当します。
また、同様に他社でも根本的に複数口座の両建てが禁止されているため、他社でも業者間の価格差を狙うアービトラージは禁止されている取引方法です。
(2)スワップアービトラージ(スワップのサヤ取り)
スワップアービトラージとは、「スワップのサヤ取り」とも言われ、スワップポイントによる差額を狙った取引方法です。
買いスワップと売りスワップで、どちらかが片方のスワップポイントを上回っている場合に、両建てを行うことでスワップアービトラージは成立します。
XMでは、同一口座内における両建てを許可しており、スワップアービトラージも同一口座内であれば、禁止事項に当てはまりません。
ただし、根本的にXMで提示されるスワップポイントは、スワップアービトラージができない数値となっているため、実質禁止されているのと同じと言えるでしょう。
海外FX業者の中には、GEMFOREX(ゲムフォレックス)などスワップアービトラージを許可している業者もあるので、アービトラージ=スワップのサヤ取りと考える人も多いです。
(3)3通貨アービトラージ
3通貨アービトラージは、仕組みが複雑なので上級者向けのアービトラージです。
基本的に、3通貨アービトラージは意図的に行わなければ実現しない取引方法なので罰則の対象となる可能性が非常に高くなります。3
通貨アービトラージになる具体的な取引方法とは以下の通りです。
10,000円で95ドルを買う
95ドルで100ユーロを買う
100ユーロで11,000円を買う
上記の様に3通貨をまたいで取引を行い、最終的に最初の通貨に戻した時に多くなるといった複雑な取引方法が「3通貨アービトラージ」です。
ただし、実際に取引するのはFXの通貨ぺなので、スプレッドやリアルタイムで変動する為替レートによって、利益を確保するのは極めて難しくなります。
不可能ではないものの自分の判断で行うのは不可能に近いです。
したがって、XMの禁止しているAIによる取引や、高速スキャルピングの利用にも繋がるため禁止事項に該当します。
(4)ボーナスアービトラージ
XMに限らず、海外FX業者では各社でボーナスを提供している場合が多いです。
ボーナスを利用して取引を行うだけでも効率的ですが、ボーナスを悪用して複数口座の両建てを使った不正に利益を獲得するのがボーナスアービトラージになります。
ボーナスを提供するFX業者では、ボーナスを悪用して不正に利益を得る行為が禁止事項として定められており、XMでも例外なくボーナスアービトラージは禁止です。ボーナスアービトラージとは、以下のような取引方法を指します。
A社の口座に5万円+5万円相当のボーナス
B社の口座に5万円+5万円相当のボーナス
同一通貨ペアを同じロットサイズでA社は買い・B社は売り
上記の取引を行った場合、一方の口座では利益が残り、片方の口座はゼロカットで損失をFX業者が負担することになります。
さらに、ボーナスを含めた証拠金でフルにレバレッジをかけていれば、ゼロカットを行った側のFX業者はさらに損失を一方的に負担することになるのです。
ボーナス自体は、通常の取引で使うだけで十分にメリットあるのでボーナスアービトラージは絶対に行わないようにしましょう。
XMでのボーナス不正取得は禁止
XMではボーナスの不正取得が禁止されています。
基本的には、XM側でもボーナスの不正取得を行えないような仕組みが採用されていますが、XMが予期しない方法でボーナスを不正取得すれば罰則の対象です。
XMにおける以下のボーナスを不正取得する行為が禁止されています。
(1)口座開設ボーナスの不正取得
(2)入金ボーナスの不正取得
(3)取引ボーナス(XMポイント)の不正取得
間違ってもボーナスの不正取得を行わないように具体的に上記3つについて詳しく解説します。
(1)口座開設ボーナスの不正取得
口座開設ボーナスの不正取得とは、同一人物がXMのアカウントを作成することで起きる禁止行為です。
XMでは同一人物が複数のアカウントを開設すること自体を禁止しています。また、アカウント登録時点で、すでにXMのアカウントに使われているメールアドレスは利用できません。
XMで複数アカウントを開設して、口座開設ボーナスを不正取得するには、他人になりすまし、身分証明書や現住所確認書類も他人名義のものを使うことになってしまいます。
例えば、家族の名前や身分証明書等を使って開設する行為も、本人以外によるなりすまし行為となるため注意しましょう。XMでは、口座開設ボーナスを不正に何度も受け取る行為は禁止です。
(2)入金ボーナスの不正取得
入金ボーナスの不正取得は、ボーナス自体を不正取得することができない仕組みになっています。入金ボーナスは入金によって口座へ付与されますが、入金した資金の出金や資金移動によって同割合のボーナスが口座から消滅あるいは資金と一緒に移動先の口座へ反映されるからです。
入金ボーナスを不正取得するには、複数アカウントの開設や複数口座の両建てなどXM運営側の意図しない入金ボーナスの利用をすることになるため、ボーナスの不正取得として禁止事項に該当します。
(3)取引ボーナス(XMポイント)の不正取得
XMではスタンダード口座もしくはマイクロ口座で取引を行うと、取引毎にXMポイントがたまる取引ボーナスを常時開催しています。
XMポイントは、クレジットやキャッシュバックといったボーナスと交換できるため、使い方によっては取引ボーナスで不正な利益取得にも繋がるので取り扱いに注意が必要です。取引ボーナスを不正に取得するには、XMポイントの付与条件の性質上、複数口座の両建てにも該当します。XMのポイントは「注文から決済まで10分以上の取引に対して付与」という条件があるため、10分毎に取引を自動売買で行ったり、また10分前に他の口座で反対売買をする両建て取引によって不正取得される可能性があります。相場は変動するため、10分毎に取引を繰り返すことでボーナス分より損失が上回る可能性も高いです。普段通りに取引を行って大量にXMポイントを獲得すること自体に問題はありませんが、あからさまに10分毎に繰り返し取引を行っている場合など、ボーナスだけを狙った取引はXMの禁止事項に該当します。
XMでテイクプロフィット・ストップロスの変更が禁止された?
XM使ってるんですが、時々テイクプロフィットとストップロス禁止になるのはどうしてだー💦
いまも出来ない😱
ロット低いからでしょうか💦
XMの口座を使って、上記のトラブルに悩まされる方がいるようです。
XMでテイクプロフィット(利食い注文)・ストップロス(損切り注文)の変更が禁止されることはありません。
MT4・MT5のスマホアプリの仕様で、注文内容を変更するには決済画面ではなく、ポジションの変更画面から操作する必要があります。
したがって、決済画面から利食い注文・損切り注文を行おうとしても変更できないのは仕様です。
XMの禁止事項に該当して、罰則として注文内容の変更ができなった訳ではないのでご安心ください。例外として、相場の急変動や地政学的リスクが高まった状況では、XMから事前告知の上、対象の銘柄で注文変更ができなくなる場合はあります。
禁止行為は出金拒否・口座凍結のペナルティがある
XMの禁止事項に該当する行為や取引を行った場合、具体的にどんなペナルティがあるのでしょうか?XMでは禁止事項に該当する行為・取引を行ったユーザーに対して以下の罰則を設けています。
(1)出金拒否(利益の没収)
(2)ボーナスの没収
(3)口座の永久凍結(アカウント停止)
XMでは不正ユーザーに対する罰則として上記3つが決められています。
いずれも、FX業者が行う罰則としては一般的な内容です。それでは各罰則について詳しく見てみましょう。
(1)出金拒否(利益の没収)
出金拒否と聞くと、悪質なFX業者がトレーダーの資金や利益を持ち逃げする行為がイメージされます。
しかし、本来の出金拒否とは「不正に取得した利益の出金拒否をする」といったFX業者が正当な理由な元で不正ユーザーに対して行う罰則です。
XMでは、ボーナスの不正取得やゼロカットの悪用、複数口座の両建てなど禁止事項に該当する取引方法で得た利益を出金拒否する権利を持ちます。
XMの担当部署によって不正取引が確認されると、不正取引で得た利益は出金拒否の対象となるので注意しましょう。
(2)ボーナスの没収
XMではボーナスの不正取得が禁止されています。
なりすましによる複数アカウントの作成で口座開設ボーナスを受け取ったりした場合などが、不正取得したボーナス没収の対象です。
また、不正に取得したボーナスで取引して得た利益も「不正に取得した利益」として、出金拒否の罰則対象にもなる可能性が高いです。
(3)口座の永久凍結(アカウント停止)
ボーナスの不正取得や複数口座の両建てなど、何度も禁止事項に該当する行為を行った場合や、悪質あるいは犯罪行為を行った場合は「口座の永久凍結(アカウント停止)」が行われます。
口座の永久凍結とは、XMのアカウント停止が行われ、XMのサービスが二度と利用できない状態になる、最も重い罰則です。
XMでは、出金拒否やボーナスの没収といった罰則による理由も不正を行ったユーザーに対して通知します。
つまり、意図せず禁止事項に該当した場合でも、初回で罰則の理由を知れるため、再び同じ禁止行為・取引を行うことはありえません。
複数回同じ禁止事項に該当すれば、意図的に禁止行為・取引を自覚しながら複数回行った悪質なユーザーとして口座の永久凍結(アカウント停止)の対象となるでしょう。
XMの禁止事項・規約違反まとめ
今回は「【XMの禁止事項】両建て・自動売買・スキャルピングも規約違反に注意」のテーマでお届けしました。
XMの禁止事項は、一般的なFX業者で決められている禁止事項として他社と共通するルールが多いです。
禁止事項に該当する取引や行為で気を付けるべきことは、複数口座の両建てとボーナスの不正取得でしょう。
逆にXMでは、他社より自由度の高い部分が多く、スキャルピングが許可されており、禁止されているのは非公式ツールなどを使った高速スキャルピングのみでした。
また、自動売買自体も公式の取引プラットフォームを用いた範囲で公認されており、規約違反になる高頻度取引はスプレッドとボーナスの使用から、根本的に行うメリットもありません。
XMは、普段通りの取引を行うだけでもボーナスでお得に利用できるため、禁止事項をあえて行う必要もなく快適に取引できるでしょう。
森 栄一(もりえいいち)
記事は税理士歴10年以上の税理士が監修。もちろん海外FXの現役トレーダー。趣味は旅行と馬。最近はドラクエウォークにはまっています!
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