FXトレードは横軸に注目「日柄分析」

FXトレードをしている人は、チャートの縦軸(価格変動)に注視が偏り、横軸についてはあまり気にしていない人が多いのではないでしょうか?

相場格言に「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、幸福のうちに消えて行く」というのがあります。(注1)

トレンドに上手に乗れて価格が思惑通りに進行をしていると、「このトレンドは何時まで続くだろう?」「まだ続くだろうか?」「いや、もう終わるのではないか?」などは誰でも考え知りたいところです。

この、何時まで、まだ、もう、などは日柄(横軸)分析をすることで先の相場を想定することが出来ます。

注1
米著名投資家ジョン・テンプルトンの言葉で、相場は、多くの市場参加者が悲観的になっている時が買い場であり、逆に楽観的になっている時が売り場である、ということを意味しています。
人の行動で右往左往せず、自身が研鑽を重ねた分析結果が勝機につながると解釈できます。

この記事で分かること

  • 日柄分析の活用方法
  • 値幅を計測するローソク足の波動
  • 波動を使った値幅計測論の計算方法

日柄分析(横軸)の重要性

日柄分析は、現在のトレンド或いはレンジ相場が何時まで続くかを、探るテクニカル分析手法になります。

言い換えますと、「相場が変化する日を予測する」分析方法と言えます。

日柄分析のテクニカル指標としては、一目均衡表の「時間論」が代表的な日柄分析の手法になります。

一目均衡表の「時間論」とは?

一目均衡表の「時間論」
一目均衡表の時間論は、「現在の相場は過去の日柄に影響を受け、先の相場は現在の日柄に影響される」という考え方を基にしています。

一目均衡表は縦軸(価格変動)だけでなく横軸(過去・現在・未来)にも着目する指標です。

転換日を基準にして、一定のサイクルで相場は変化する(日柄)と定義しており、一定のサイクルを構成する「基本数値」を決めています。

基本数値は変化や転生を支配するとされている、「9」「17」「26」を当てています。

一目均衡表の「基準線」「転換線」「遅行線」「先行スパン1」「先行スパン2」は「9」「26」と関わりがあります。

一目均衡表の基本数値

基本数値 呼称
単純1 9 一節
単純2 17 二節
単純3 26 一期(三節)
複合4 33 =(17+17)-1 一期一節
複合5 42 =(17+26)-1 一期二節
複合6 65 =(33+33)-1
複合7 76 =(26+26+26)-2 一巡(三期)
複合8 129 =(65+65)-1
複合9 172 =(65+42+42+26)-3
複合10 200~257 =(129+129)-1
226 =(76+76+76)-2 一環(三巡)
676 =(226+226+226)-2 一巡環(三環)
  • -1・-2・-3を引くのは、基本数値を足し合わせた部分に重なりが生じる為です。
  • 相場の「何時まで」「まだ」「もう」を見るのは9・17・26を複合した数値が用いられます。
  • 重要な転換点から33・42・65・76日前後(複合4~7)は変化日に当たり、特に重要な基本数値になります。

上記表の基本数値は変化日を表しており、変化日=転換点(トレンド転換)を意味してはいません。

変化日が、相場の天井や底値になるケースは多いですが、変化日以降もトレンドが継続することもあり、更にトレンドが加速するケースも含めて変化日です。

変化日前後の経済指標の発表などファンダメンタルズ要因には、十分に注意を払う必要が有ります。

他に、2本の先行スパンが交差する日(雲がねじれる日)も重要な変化日とします。

上昇相場

最初の一波動を一節(9日)、中間の押し目と最後の一波動と大底からの一波動を二節(17日)、それを基本数値としています。
波動は長くても129日か172日で転換すると考えられています。

下落相場

第一波動を33日とし、一節、二節は一時的な止まり値や中間の戻り値で、出現することが多いとされています。

対等数値

対等数値は、相場の上昇または下降に要した日数をベースに、重要なピークやボトムから数えて変化日を予想します。

対等数値は基本数値の数字にこだわる必要はなく、過去の変化日から次の変化日の期間を割り出します。

過去の変化日と変化日に要した期間が次の変化日の目安になるという考え方です。

トレンドの転換点

ここまでは変化日について書いてきました、そして、変化日は必ずしもトレンドの転換点ではないという事も書いてきました。

ここからはトレンド転換点について書いて行きます。

トレンド転換は、「価格」と「時間」の均衡点で起ることが多いと、一目均衡表では捉えています。
「価格」は値幅計測論で算出したターゲット価格を出し、「時間」はここまで解説してきました日柄になります。

つまり、一期一節(33日)後の相場価格と、値幅計測論で算出したターゲット価格が一致した場合にトレンド転換が起きる可能性が高いと考えます。

値幅計測論

値幅を計測するのは、ローソク足の波の形である「波動」を見る必要が有ります。

基本波動

①上げだけ、下げだけの「I波動」
I波動
1本の右上がりの上昇。
又は、右下がりの下降。

直線の動きになります。

②上げ下げ、下げ上げの「V波動」
V波動
高値から下げた後、V字に上昇した波動。

或いは、安値から上昇し、逆V字に下降した波動になります。

③上げ下げ上げ、下げ上げ下げの「N波動」
N波動
<上昇のN>
上昇⇒下落⇒上昇(高値切上げ)

<下降のN>
下降⇒上昇⇒下降(安値切り下げ)

I波動、V波動が繰り返され、最終的にはN波動になります。

上昇し始めた価格は、N波動を完成するまでは下降に転じることはなく、下降し始めた価格はN波動を完成するまでは上昇に転じないという考え方です。

縮小・拡大波動

Y波動
<Y波動>
上値は切り上がり、下値は切り下がる、上下の値幅が拡大していく波形です。
何れ、上下どちらかに進みます

P波動
<P波動>
上値は切り下げ、安値は切上げ、上下の値幅が縮小していく波形です。
収縮が中心線より上に収縮しますと上昇し、下に集まりますと下落します、

値幅計測論の4通りの計算方法

N波動は、I波動とV波動から構成されていますので、波動の中で最も重要な波動になります。

そして、N波動に対しては、4通りの値幅計測手法が適用できます。
V計算値、N計算値、E計算値、NT計算値の4通りの値幅計算方法です。

波動が形成する「高値」「安値」は、この4通りの値幅計算結果と何れかに該当することが多いです。

その為、値幅計算論はエントリーポジションのクローズターゲット価格の設定に利用できます。

V計算値

V計算値

V計算値=B+(B-C)

BからCへの押した分の倍、価格が上昇する。
最初の下げ幅と同じ水準だけ、Bより価格が上昇する。

N計算値

N計算値

N計算値=C+(B-A)

AからBへ上昇した後、押しで下降したCから同じ値幅だけ上昇する。

E計算値

E計算値

E計算値=B+(B-A)

AからBへ上昇しCまで押した後、AからBの上昇分だけBに乗せる。

NT計算値

NT計算値

NT計算値=C+(C-A)

AからBへ上昇しCまで押した後、AとCの値幅だけCに乗せる。

日柄の終値が、4通りの値幅計算論で算出したいずれかの価格に一致した時、相場は天井(あるいは底値)に近いことになり、トレンド転換点になる可能性が高いです。

FXトレードは横軸に注目「日柄分析」まとめ

今回、トレンドの継続はいつまで続くのかを探る方法を、横軸をテーマに書いてきました。

トレンド転換日の前には変化日があり、変化日では押し目買い(戻り売り)のチャンスになる場合があり、あるいは更にトレンドが加速する場合もあります。
変化日には基本数値があり、特に転換点から33・42・65・76日前後(複合4~7)は、重要な日数になります。

トレンド転換日を見つける為には、価格の波動も大きく影響し、値幅計算論で出した値と、日柄分析で出た終値が合致した時にトレンド転換が起きる可能性が高いと一目均衡表では判断ができます。

過去チャートにて様々な通貨ペアの日柄分析をして見ますと、色々と気づかれることも有ると思いますので、検証をしてみて下さい。

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海外FX戦士の編集長:
森 栄一(もりえいいち)

記事は税理士歴10年以上の税理士が監修。もちろん海外FXの現役トレーダー。趣味は旅行と馬。最近はドラクエウォークにはまっています!