SIとASIの設定方法と使い方を解説!

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この記事で分かること

スイング指数(SI)と累積スイング指数(ASI)を、トレードに利用されていますか?
SIはスキャルピングやデイトレードの短期取引に向いており、利用されるケースが多いです。
一方、ASIは日を跨ぐスイングトレードなどの、比較的長めのトレードをする指標として利用されているケースが多いです。
今回は、スイング指数(SI)と累積スイング指数(ASI)を、どの様にFXで活用すると優位性が持てるのかを解説して行きます。

SI(スイング指数)とASI(累積スイング指数)の解説


SI(スイング指数)は、前日と当日の始値・高値・安値・終値の4本値を比較して、計算式により導かれます。
そして、表示される振幅の加減でトレンドや、相場の強弱を教えてくれ、描画されるSIのヒストグラムは赤い振幅の上限で買われ過ぎ、緑の上限で売られ過ぎと判断します。

そして、ASI(累積スイング指数)はSIで出て来た値を累積合計したものになります。
ASI(Accumulative Swing Index=累積スウィング指数)は、ウェルズ・ワイルダー氏 (Welles Wilder) が考案しました。

ASIはSIの様に単純にヒストグラムの振幅である、上限下限で売買の判断するのでは無く、トレンドを描いていくインジケーターとして利用します。
過去の最高値と最安値を中期間、或いは長期間のチャート上で分析し、計算式から導かれるASIのラインは、一時的な価格の乱れから表示される細かなノイズ(振幅)が省かれ比較的単純な表示となります。

その為、ローソク足よりもラインの曲線が滑らかで、トレンドの分析もし易いです。
ASI(累積スイングインデックス)にトレンドラインを引くことで、より方向性や強弱が見分け易くなります。

そして、トレンドラインのブレークで売買のサインとし、高値の更新に安値の更新、また、ダイバージェンスも現れますのでトレードの指針になります。
後ほど、見方や扱い方を詳しく解説いたします。

SIの計算式

SIの計算式は難しい事は無いですが、やや複雑です。
ただ、ご覧いただければ描画するラインの意味を、理解できると思います。

SIの計算式
SI =50×〔{(当日終値-前日終値)+0.5×(当日終値-当日始値)+0.25×(前日終値-前日始値)}/R〕×K/L
Rを出す計算式
r1> =Max(r2,r3)の時 R=r1-r2/2+r4/4
r2> =Max(r1,r3)の時 R=r2-r1/2+r4/4
R =r3+r4/4

r1:当日高値-前日終値の差
r2:当日安値-前日終値の差
r3:当日高値-当日安値の差
r4:前日終値-前日始値の差
K:r1とr2の大きい方の値
L:当日の値幅制限
※株ではストップ高やストップ安で値幅制限が出来ますが、FXでは値幅制限は無いため、通貨ペアの値幅の大小を考慮して任意でパラメーターをpipsで設定します。

ASIの計算式

ASIの計算式
当日のASI =当日のSI+前日のASI

※データ収集の一番初は前日のASIがないため、当日のSIを用いることになります。
※計算式からも分かりますが、ASI(累積スイングインデックス)のラインの形はローソク足等のレート変動と非常に近い形になります。

MT4でのASIとSIの設定方法

ASIはMT4の標準インジケーターには含まれていません。
此れから解説する上で必要ですので、下記からダウンロードをして、カスタムインジケーターの一軍に加えて下さい。

■累積スイングし指数(ASI.mq4)のダウンロード
https://www.abysse.co.jp/mt4/indicators/ASI.mq4
フリーインジケーターですので、ぜひ、ダウンロードしておいてください。
セットアップ先は、下記の手順で行ってください。

ASIの保存先(1)
MT4を起動させて下さい。

MT4が起動しましたら、メニューバーの「ファイル」⇒「データフォルダを開く」でファイルマネージャーが起動します。

ASIの保存先(2)
ファイルマネージャー内に「MQL4」フォルダーが有りますので開きます。

すると、「Indicators」フォルダーが有りますのでその中に保存してください。

ASI.mq4を保存しましたら、ファイルマネージャーとMT4を終了させて下さい。

次に、MT4を再度、起動させます。

ASIをMT4に表示
MT4が起動しましたら、ツールバーの「表示」→「ナビゲーター」をクリックしてください。

ナビゲーターが表示されましたら、「ASI」を探して、利用したい通貨ペアのチャートへドラッグアンドドロップしてください。

ASIの設定
設定ウインドウ(ダイアログボックス)が開きます。

変数の値に300.0が入っている事を確認してください。

色や線種の設定は任意です。

■スイング指数(swing-index.ex4)のダウンロード
https://www.best-metatrader-indicators.com/mt4-files/swing-index.zip
こちらもフリーインジケーターですので、ダウンロードをして下さい。

SIの設定
ダウンロード後、ナビゲーター内に「swing-index.ex4」が有りますので、利用したい通貨ペアのチャートへドラッグアンドドロップしてください。設定ウインドウ(ダイアログボックス)が開きます。

Len:デフォルトは15ですが、30に変更

HistoryBars:数値を増やすと長期間描画されます

UrovenSignal;10ライン越えるとアラート描画

Alert:trueにすると売買サインが表示されます

Sound:売買サインを音で知らせます

色や線種の設定は任意です。

SIとASIの見方や使い方を解説

SI(スイング指数)とASI(累積スイング指数)はチャート時間軸に対して、相性の良し悪しが異なりますので、SIは15分足にて検証と解説をし、ASIは1時間足での解説をして行きます。

SI(スイング指数)を解説

SIのアラート
SIの描画するヒストグラムは細かな振幅が多く表れる為、基準のラインを10に引きます。

基準の10ラインを超えた場合にアラートが描画され、音が鳴る設定にしておきます。

赤色のヒストグラムは買の過熱感を表し、買われ過ぎとなりショートエントリーをします。
上記画像の(1)(3)(4)(5)(7)(8)が該当します。ロングエントリーをしていたポジションのクローズ位置にもなります。

緑色のヒストグラムは売の過熱感を表し、売られ過ぎとなりロングエントリーをします。
上記画像の(2)(5)が該当します。ショートエントリーをしていたポジションのクローズ位置にもなります。

では、(1)から見て行きます。
(1)の赤色の●は基準の10ラインを超え、アラームが鳴りショートエントリーをします。
次の緑色●(2)でクローズしますと23pipsの取得になります。
(2)の緑色●は基準の10ラインを超え、アラームが鳴りロングエントリーをします。
次の赤色の●(3)でクローズしますと43pipsの取得になります。
(3)の赤色の●は基準の10ラインを超え、アラームが鳴りショートエントリーをします。
次の緑色●(5)でクローズしますと75pipsの取得になります。
(4)の赤色の●は基準の10ラインを超え、ショートの追加(ナンピン)、或いはスルーします。
(5)の緑色●は基準の10ラインを超え、アラームが鳴りロングエントリーをします。
次の赤色の●(6)でクローズしますと32pipsの取得になります。
(6)の赤色の●は基準の10ラインを超え、アラームが鳴りショートエントリーをします。
(7)の赤色の●は基準の10ラインを超え、ショートの追加(ナンピン)、或いはスルーします
(8)の赤色の●は基準の10ラインを超え、ショートの追加(ナンピン)、或いはスルーします

この後の推移は赤●(8)位置でのポジションはクローズ時に30pipsの取得が出来ますが、赤●(6)(7)は損切になります。途中、20pips程度の利益は出ていましたが、スルーをした形になります。

ASI(累積スイング指数)を解説

チャートのトレンドラインと同様に、ASIにトレンドラインを引き、ブレイクアウトの確認に用います。
SIの累積スイング指数となり、細かく描画されるSIよりもダマシが無く長期トレードに向いています。

<売買サイン>
ASIのラインが上昇トレンドの下値支持線を下抜けた時→売りサイン
ASIのラインが下落トレンドの上値抵抗線を上抜けた時→買いサイン
ASIとローソク足との間にダイバージェンスorコンバージェンスが現れた場合は、反転サインと見ます。

上記はUSD/JPY1時間チャートです。
ロングエントリーポイントの(1)黄色●位置を起点にトレンドラインをチャートとASIに引きます
(2)のトレンドラインを割る位置がクローズ位置になります。198pipisの取得が出来ます。
同じく(2)の位置でショートエントリーをします。

画像では分かり辛いですが、ASIの方が下値支持線のトレンドラインを早く割っており、ASIを見てエントリーをした方が多少利幅を増やせます。
同じく(3)の位置も、上値抵抗線のトレンドラインをASIの方が早く超えております。110pipisの取得が出来ます。
ローソク足から不要な変動ノイズを消し、緩やかなラインを描くASIですが、売買サインはASIの方が早く描画されます。

まとめ

SI とASIインジケーターの使い方を今回、見方や使い方を解説してきました。
ASIはSIを累積合計したものになります。

SIはスキャルピングやデイトレードで威力を発揮し、ASIはトレンドラインを引いてサポートやレジスタンスになるラインを超えたポイントをトレードの売買サインとして使用をします。
SIの細かい振幅によるダマシサインを全てスルーしますので、日を跨ぐような長期トレードにASIは向いています。
今回の記事を読まれてSI(スイング指数)とASI(累積スイング指数)に興味を持たれ、使われる場合は長期チャートで検証をした後に、実トレードでご利用されることをお勧めいたします。

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海外FX戦士の編集長:
森 栄一(もりえいいち)

記事は税理士歴10年以上の税理士が監修。もちろん海外FXの現役トレーダー。趣味は旅行と馬。最近はドラクエウォークにはまっています!

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