トレンドの転換点が分かる「Accumulation/Distribution」

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FXをしている人の多くは、トレンドの転換点が何処になるのかを探っていると思います。

しかし、トレンドの方向性と転換点を探すために、テクニカル指標のAccumulation/Distributionを使われているトレーダーはどの程度いるでしょうか?

使用しているというトレーダーをあまり見たことは有りませんが、使い慣れますと非常に役立ち信頼も置けるインジケーターです。

今回、Accumulation/Distributionが相場の方向性と転換点を示してくれる仕組みと、効果的な使い方を解説いたします。

この記事で分かること

  • Accumulation/Distributionとは何か?
  • Accumulation/Distributionの使い方
  • Accumulation/Distributionの設定方法

Accumulation/Distribution(A/D)を解説

Accumulation/Distribution(以下「A/D」)は日本語で言いますと、「蓄積/分配(配布)」と訳すことになります。

今少し分かり易い言い方にしますと、買い(蓄積)と売り(分配or配布)を表しています。
要するに、「買い」と「売り」の動きを分析して、ラインで相場の方向性や転換点を分かり易く描画してくれるインジケーターです。

FX相場でアップトレンドが終わりを迎え、ダウントレンドへと転換が始まるには、天井に到達する前に決済しようとするトレーダーの注文と、まだ買って上昇トレンドを維持したいと考えているトレーダーの注文の勢いが拮抗から逆転に向かう状態になります。

逆にダウントレンドであった場合は、売りポジションを決済してロングに切り替える勢力と、まだダウントレンドを維持したい勢力の拮抗が崩れてアップトレンドへと転換していきます。

アップトレンドでトレーダーが出す利益確定決済の注文は「売り」になり、現状維持を願うトレーダーの注文は「買い」になりますが、これらの要因で均衡が一挙に崩れた時にトレンド転換が起ります。

A/Dの「蓄積/分配」というのは、この「買い」と「売り」を指していますので、A/Dのラインは、この「買い」と「売り」出来高を考慮してバランスをサブウインドウにラインで描画します。
Accumulation/DistributionはMT4のボリュームグループ内に配置されています。

Accumulation/Distributionの計算式

A/Dの計算式

(終値-安値)-(高値-終値)÷(高値-安値)×出来高+ローソク足1本前のA/D

上記計算式によりますと、価格が高値圏にいる一帯ではA/Dのラインは上方にいることになり、価格が安値圏にいる場合はA/Dのラインは下方にいることになります。

MT4にAccumulation/Distributionに描画させる方法

MT4にAccumulation/Distributionに描画させる方法

MT4が起動しましたら、メニューバーの「表示」から「ナビゲーター」をクリックしてナビゲーター運動を表示させます。

続いて、「ナビゲーター」⇒「インディケータ」⇒「ボリューム」内に「Accumulation/Distribution」が有りますので、チャート上にドラッグアンドドロップします。
MT4にAccumulation/Distributionに描画させる方法
パラメーターの設定ウインドウが開きます。

A/Dのパラメーター設定

パラメーターの変更はラインのカラーと線種のみが変更できます。
見やすいカラーと線種に変更してご利用できます。
A/Dのパラメーター設定

Accumulation/Distributionをヒストグラムで描画することも出来ます

MetaEditorを使いAccumulation/Distributioを編集します。

A/Dの編集①

メニューバーの「ツール」から「メタエディター」をクリックします。
A/Dの編集①

メタエディターが起動しましたら、スクリプトを編集します。

A/Dの編集②

DRAW_LINEと赤文字で書かれている部分がありますので「HISTOGRAM」に書き換えます。
ツールバーに「コンパイル」と書かれた部分をクリックします。
A/Dの編集②

スクリプトを編集
勢力の増減をみるのにはヒストグラムの方が見やすいかもしれません。

Accumulation/Distributionの使い方

Accumulation/Distributionの使い方
上記画像はUSD/JPYの4時間足チャートにA/Dをサブウインドウに描画しています。

前項で解説しました計算式から見ましても、A/Dの描くラインはローソク足と連動した動きをしますが、状況により特殊なケースが発生します、それがダイバージェンスやコンバージェンスと言う現象として現れます。

ダイバージェンスの解説

価格は上がり続けていますが、A/Dは下落が始まり価格とA/Dが乖離した状態のことをいいます。
この現象は、上ヒゲの長いローソク足が複数回出現しますと現れます。

どういう事かと言いますと、一度、価格は最高値を付けますが売りの勢力により、直ぐに価格が下に押し下げられローソク足の実体は小さくなり、次のローソク足へと繋いで行きます。
その為、A/Dは既に下降ラインを描くことになり、ローソク足とA/Dが乖離した逆行現象が生まれます。

コンバージェンスの解説

価格は下がり続けていますが、A/Dは上昇が始まり価格とA/Dが収縮した状態のことをいいます。
この現象は、下ヒゲの長いローソク足が複数回出現しますと現れます。

一度は最安値を付けますが買勢力により、直ぐに価格は押し上げられローソク足の実体は小さくなり、次のローソク足へと進みますが、買勢力の強まりを表しています。

上記画像で、価格とA/Dに引かれた赤色線はダイバージェンスが現れた範囲になります。
売り勢力の強まりを表していますので、ショートエントリーのサインになります。

上記チャート画像ではダイバージェンスが左側に現れております。

価格とA/Dに引かれた青色線はコンバージェンスが現れた範囲になります。
買いの勢力が強まったことを意味しますので、ロングエントリーのサインになります。

Accumulation/Distributionの欠点

A/Dの描くラインは、トレンドの方向性と転換点での売買サインは、非常に信頼が置けて良いインジケーターですが、エントリーや決済へのサインとしてはダイバージェンスとコンバージェンス以外に基準がありません。

ダマシに遭わずに済みますのでトレードの効率は良いですが、売買チャンスが少ないです。

前項画像ですと、ダイバージェンスでショートエントリーをした後に次のコンバージェンスが現れるのはローソク足100本程度後になります。

Accumulation/DistributionとMACDを併用して見る

売買チャンスが少ないのをMACDでカバーできるかを見て行きます。 Accumulation/DistributionとMACDを併用して見る
前項で使用したUSD/JPYの4時間足にA/DとMACDを併用させてチャート分析をします。

A/Dの売買サインのダイバージェンスとコンバージェンスの売買サイン位置に、MACDはデッドクロス位置とゴールデンクロス位置に該当しますので売買サインの信頼度が上がります。

では、チャート画像左側から見て行きます。

①はMACDとシグナルのデッドクロスと、A/Dのダイバージェンスが同位置で現れていますので、ショートエントリーをします。130pipsの取得が出来ます。

②はMACDとシグナルのゴールデンクロスですが、ローソク足は下降に向いていますので、損切になります。

③はMACDが0ラインと交差するゴールデンクロスになりますのでロングエントリーをします。
120pipsの取得になります。

④はMACDとシグナルのデッドクロス位置ですが、ショートエントリーして20pips程度の取得で終わります。

⑤はMACDが0ラインと交差するデッドクロスになり、ショートエントリーをしますと160pipsの取得になります。

⑥はMACDとシグナルのゴールデンクロスとA/Dのコンバージェンスが同位置で現れていますので、ロングエントリーをします。230pipsの取得が出来ます。

⑦はMACDとシグナルのデッドクロス位置ですが、ショートエントリーして30pips程度の取得で終わります。

A/DにMACDを加えますと、売買サインは5ヵ所増えましたが、信頼できる売買位置はA/Dのダイバージェンス・コンバージェンスの売買サインと重なった位置で有ることが検証出来ました。

Accumulation/Distribution(A/D)まとめ

今回、トレンドの方向性と転換点を見るのには大変信頼が置けるテクニカル指標のAccumulation/Distributionの解説をして来ました。

A/Dは移動平均線やMACDと比べますと決してメジャーなインジケーターとは言えませんが、売買の勢力図が分かり易く描画され、大いに役立つボリューム系の指標で有ることが分かりました。
A/Dの欠点として売買チャンスが少ないというのがあり、MACDを併用させることで、A/Dの欠点をカバーすることが出来ました。

但し、ダマシも有りますので十分に注意してください。

A/Dをご利用される場合は、長期間のチャートで十分にで検証をされた後にお使いください。

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海外FX戦士の編集長:
森 栄一(もりえいいち)

記事は税理士歴10年以上の税理士が監修。もちろん海外FXの現役トレーダー。趣味は旅行と馬。最近はドラクエウォークにはまっています!

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