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FXをするにあたり、誰でも注目をするのはレート(価格)で何故現在がその価格なのかを考える人は少ないです。
しかし、その価格になるには取引量(出来高)と価格の勢い(ボラティリティ)の結果がレートに現れます。
計算式に「価格・値幅・取引量」を織り込んでいる、Force Indexはダマシが少ないと言われています。
今回、オシレーター系インジケーターのなかで、売買ポイントの判断基準が分かり易く初心者の方でも使い方に迷うことがない、Force Indexの使い方を解説します。
この記事で分かること
- Force Indexの使い方
- Force Indexを他のチャートと併用した場合の効果
- Force Indexの設定方法
Force Index(勢力指数)を紹介
Force Index は、MT4のオシレーター系インジケーターとして標準搭載されており、FX相場の価格、変化量、取引量を考慮して相場の勢いを判断する指標です。
日本名では「勢力指数」と呼ばれており、トレンド変化の節目を捉えるのに便利に使えます。
Force Index(以下FIと記述)は、同じくMT4に標準搭載されている「ブルパワーとベアパワー」「エルダーレイ」を考案した、ロシア系アメリカ人のプロトレーダーであり医学博士でもある、アレキサンダー・エルダー氏が作りました。
FIは出来高が計算式に含まれているため、現在のトレンドの売買のどちらが強いかを把握することができます。
Force Indexの使い方を紹介
FIのラインが、ゼロラインより上にいる場合は買い勢力が強く、下にいる場合は売り勢力が強い状態です。
使い方は、シンプルで分かり易いです。
中央の0ラインからどのような動きをするかで売買サインにします。
Force Indexの売買ルール
- 0ラインを上抜けた時⇒長期トレードが狙える買いサイン
- 0ラインより上で急激に跳ね上がったら、下降を始めた足で売りエントリー⇒短期トレード
- 0ラインを下抜けた時⇒長期トレードが狙える売りサイン
- 0ラインより下で急激に跳ね下がったら、上昇を始めた足で買いエントリー⇒短期トレード
計算式に数量(ボリューム系)が含まれているため、出来高(価格の変動数)が反映されています。
そのため、FIのラインが上下に突き抜けた場合は取引量が多く、買われ過ぎ・売られ過ぎを判断できます。
FIの基本的なトレードルールとして、0ラインを上抜いたらロングエントリーをし、下抜いたらショートエントリーをします。
そして、0ラインより上で急激にFIのラインが跳ね上がったら、反動を狙ってショートエントリーをします。
しかし、これは反動狙いの為、一過性の変動でトレンド転換には繋がらず、0ラインまで下げることが出来ずに反転するケースが多いです。
大きなpipsを取得することは期待せずに、反転したら即クローズします。
もちろん、進行が0ラインを越えていけた場合は、エントリーが早い分より大きく利益を獲得できます。
同じく、0ラインより下で急激にFIのラインが跳ね下がったら、反動を狙ってロングエントリーをします。
これも反動を狙いますので、早めにクローズを予定します。
このケースも進行が0ラインを越えられれば、より大きな利益となりますが何時反発しても良いようにクローズの準備をしておきます。
0ライン近辺で上下動をしている場合はレンジ帯になりますので、エントリーは見送ります。
Force Indexの計算式
FIの計算式を紹介します。
MT4のForce Index計算式
Force Index = 当日出来高 ×(当日SMA(13) - 前日SMA(13))
※出来高 = 価格の変動数
※SMA =(当日の終値 + 昨日前の終値 + 2日前の終値 +・・・+ 19日前の終値)÷ n日
アレキサンダー・エルダー氏が作成したForce Indexの計算式
FI = 当日の出来高 × (当日の終値 - 前日の終値)
FI(1) = Force Index の1日EMA ※日数は1、2どちらでも可
FI(13) = Force Index の13日EMA
※FI(1)、FI(13)の組み合わせで使用
※中・長期的なトレードの場合はFI(13)、FI(50)やFI(13)、FI(100)の組み合わせで使用されます。
この2つは計算式が異なる為、表示される指数に若干の違いがあります。
エルダー式のFIでは 2本のFIを使用します。
例えば、FI(13)、FI(100)の組み合わせを使用しますと、利点としては中・長期的なトレンドの変化を捉えることが出来る点です。
Force Indexをチャートに描画させる方法
Force Indexを表示
MT4が起動しましたら、メニューバーの「表示」⇒「ナビゲーター」⇒「インディケータ」⇒「オシレーター」内に「Force Index」が有りますので、チャート上にドラッグアンドドロップします。
Force Indexのパラメーター設定
パラメーターの設定ウインドウが開きます。
パラメーターの変更が出来ます。
期間:13日がデフォルトパラメーターです
種別:SMA・EMA・SMMA・LWMAから選択
適用期間:始値・終値・高値・安値など選べます
基準線になる0ラインを追加します。
期間は13日がデフォルトパラメーターですが、利用状況で調整されると良いと思います。
種別は今回EMAに変更して検証をしてみました。(デフォルトはSMAです)
Force Indexを検証
Force Index= FI(13)を単体で使用した場合と、FI(13)FI(100)を上下に並べて使用した場合を検証します
Force Indexを単体で検証
上記画像はUSD/JPY4時間足チャートに、FI(13)を描画させています。
- FI(13)が0ラインを上抜いた位置でロングエントリーをし、0ラインに到達した位置でクローズをします。
- FI(13)が0ラインを下抜いた位置でショートエントリーをし、0ラインに到達した位置でクローズをします。
①の赤色〇でFI(13)が0ラインを下抜いたのでショートエントリーをします、95pipsの取得ができます。
②の青色〇でFI(13)が0ラインを上抜いたのでロングエントリーをします、210pipsの取得ができます。
③の赤色〇でFI(13)が0ラインを下抜いたのでショートエントリーをします、150pipsの取得ができます。
④の青色〇でFI(13)が0ラインを上抜いたのでロングエントリーをします、110pipsの取得ができます。
⑤の赤色〇でFI(13)が0ラインを下抜いたのでショートエントリーをします、60pipsの取得ができます。
⑥の青色〇でFI(13)が0ラインを上抜いたのでロングエントリーをします、60pipsの取得ができます。
⑦の赤色〇でFI(13)が0ラインを下抜いたのでショートエントリーをします、70pipsの取得ができます。
FI(13)とFI(100)を併用
FI(100)はダマシが少なく、トレンドの方向が明確なので順張りトレードでのサポート指標として良く機能します。
前項で使用したUSD/JPY4時間足チャートに、中段FI(13)、下段FI(100)を表示させています。
赤色☆の①~③の位置は、FI(13)とFI(100)の売買サインが合致した位置になりますのでエントリーをしますと、獲得利益は大きく取れます。
FI(13)は大きなスパンであるFI(100)の「押し目買い」「戻り売り」の売買サインとして使用します。
トレード方法はFIの進行方向に対してのブレイクアウト手法になります。
FI(13)とMACDを併用
前項で使用したUSD/JPY4時間足チャートに、中段FI(13)、下段MACDを表示させています。
赤色☆の①~③の位置は、FI(13)とMACDの売買サインが合致した位置になります。
MACDはMACDとシグナルのゴールデンクロス或いはデッドクロス位置になります。
①はMACDとシグナルのゴールデンクロスポイント
②はMACDとシグナルのデッドクロスポイント
③はMACDとシグナルのゴールデンクロスポイント
両インジケーターの合致するポイントは、強い売買サインになります。
Force Indexまとめ
今回、Force Index(勢力指数)の解説をしてきました。
エントリーのサインも0ラインを「上抜く」或いは「下抜く」ということでダマシに合い辛く、とてもシンプルで初心者のトレーダーでも、エントリーとクローズに迷うことは無いと思います。
過去チャートの検証でも、0ラインを「上抜く」或いは「下抜く」とエントリーをする方法で行いました。
Force Index(13)とForce Index(100)を組み合わせた場合と、Force Index(13)とMACDを組み合わせた場合も紹介しました。
この記事を参考にForce Indexを使ってみようと思われた方は、十分にチャート検証をした上で使われることをお勧めいたします。
森 栄一(もりえいいち)
記事は税理士歴10年以上の税理士が監修。もちろん海外FXの現役トレーダー。趣味は旅行と馬。最近はドラクエウォークにはまっています!
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