CFD(差金決済)取引の解説

株の取引には興味あるけど、個別銘柄で取引をするのは、可成りの勉強と経験が、大きく作用するので躊躇する。

他に、金・原油・FXなど多種多様なものへの投資にも興味がある人に向いているのは「CFD」です。

「US30(ダウ工業株30種平均)」「US500(S&P500)」「NASDAQ(ナスダック)」「JP225(日経225)」などの株価指数取引は、複数企業の平均株価への投資ですので投資することで自然と分散投資になっています。

今回は、CFD取引の仕組みを解説して行きます。

この記事で分かること

  • CFD取引の特徴
  • CFD取引のメリットとデメリット
  • CFD取引の仕組み

CFD取引とは?

CFD取引とは?
CFD取引は、「Contract For Difference=差金決済取引」の略称になり、デリバティブ取引の一種になります。

現物株などのように実際に金融資産を保有することなく、取引結果の差額を取引する金融商品(証拠金取引)になります。

CFDは1990年代にイギリスで誕生し、CFD取引では印紙税を払わなくてすむため、取引コストが下がるメリットに目を付けた機関投資家の間で利用が広まりました。

日本では2005年に「ひまわり証券」が初めてCFDサービスの提供を始めた、歴史の浅い金融商品になります。

損益の出し方は他の金融商品と変わらず、予想した方向へ価格が動けば利益になり、反対方向に動けば損失になります。

CFDでは株価指数や原油・金などといった様々な商品の取引を行えますが、その中で為替に投資することをFX(Foreign Exchange=外国為替)と言います。

CFD取引は、各銘柄で取引時間は異なりますが、株式取引などの取引所取引と比較して、取引が出来る時間が長いのが特徴で、仕事終わりや家事の合間、更に夜間に取引することが可能な商品です。

日頃忙しいサラリーマンや主婦の方も、自身の都合で好きな時に自由に取引が出来ます。
※株の取引所取引は、午前立会は9時~11時30分まで、午後立会は12時30分~15時までです。

CFD取引の特徴

  • レバレッジを利用した取引が可能
  • 売り注文から取引を始められる
  • 投資対象銘柄が豊富
  • 取引できる時間が長い
  • 取引手数料が安い

主に上記の様な特徴があります。

レバレッジを利用した取引が可能

レバレッジをかけ、少ない証拠金で、その何倍もの金額の取引が可能になります。

ハイリスク・ハイリターン商品と言えます。

レバレッジは投資効率を高める特徴がありますが、その分リスクも高くなりますので注意してください。

レバレッジとは?

テコの原理のことです。

売り注文からの取引開始が可能

CFD取引では売りから入る取引が可能です。

現在、相場がダウントレンドであり、今後、更に価格が下がることが予想される場合に、売りポジション(空売り)を建て、より価格が下がった時にポジションを決済することで、差額が利益になる取引方法です。

CFD取引は相対取引になりますので流動性が高く、いつでも売から入る取引が出来ます。

投資対象銘柄が豊富

CFDでは投資対象商品のことを「銘柄」と呼び、取引する銘柄によって「証券CFD」「商品CFD」といったような分類分けされます。

証券CFDでは、個別株式や株価指数、株価指数先物などが対象となり、商品CFDでは金や銀、原油などが対象となり売買されます。

取引できる時間が長い

CFDでは銘柄ごとに取引時間が決まっています。

中には取引可能時間が1日のうち12時間程度の銘柄もありますが、早朝の1時間だけを除いてほぼ24時間取引が可能な銘柄も沢山あります。

また、CFDは先物取引やオプション取引などと異なり、決済期限がありませんので長期保有することが出来ます。

CFD取引の時間帯一例

CFDの種類 取引時間
日経225先物 月曜〜金曜の8:30〜翌7:00
(米国夏時間8:30〜翌6:00)
NYダウ先物 月曜〜金曜の8:00〜翌6:15
(米国夏時間7:00〜翌5:15)
金のスポット取引 月曜〜金曜の8:00〜翌7:00
(米国夏時間7:00〜翌6:00)
WTI原油先物 曜〜金曜の8:00〜翌7:00
(米国夏時間7:00〜翌6:00)

取引手数料が安い

手数料の安さもCFDの特徴の1つになります。

CFD取引をする上で手数料は「取引手数料」「スプレッド(買値と売値の差)」などがありますが、取引手数料は無料の商品も多いです。

CFD取引の仕組み

CFD取引の仕組み
CFD取引は、通常の株式投資などと異なり、「投資家」対「証券会社」で行われる相対取引になります。

投資家は証拠金を証券会社に預けて、それを担保としてレバレッジをかけた取引が可能になっています。

通常株の売買では「売り注文」は買い手が現れないと取引は成立しませんが、CFD取引は相対取引ですのでいつでも売買が成立します。

証券会社は、投資家が出した注文とほぼ同じ内容の注文を「他の証券会社」や「金融機関」に対して出しています。

損失をカバーする取引(カバー取引)をすることで、投資家が利益を出した場合でも証券会社は損せずに済むようになっています。

CFD取引の主な種類

CFD取引の種類は大きく分けて「4種類」あります。

「株価指数CFD」「株式CFD」「商品CFD」「バラエティCFD」それぞれの特徴を一覧表にしました。

銘柄 株価指数CFD 株式CFD 商品CFD バラエティCFD
レバレッジ 10倍 5倍 20倍 5倍
主な投資対象 日経225先物
ダウ先物
S&P500先物
FTSE中国A50先物
米国個別株
日本個別株
金スポット取引
WTI原油先物
天然ガス先物
VIX先物
原油ブル/ベア2倍ETF
金ブル/ベア2倍ETF
リスクの大小

※扱い品目は証券会社により多少異なります。
※海外証券会社ではレバレッジは大きく異なります。

会社名 株価指数CFD エネルギー銘柄 ゴールド・シルバー
GEMFOREX 100〜200倍 66倍 1,000倍
Exness 100倍 50倍 無制限
Titan FX 100倍 500倍 500倍

株価指数CFD

株価指数CFDは、複数銘柄の株価を一定の計算式で総合的に数値化した株式指標を取引するCFDです。

株価指数CFDの主な投資対象

日経225先物/SGX・CME
NYダウ先物/CME
S&P500先物/CME
E-mini NASDAQ100先物/CME
FTSE100先物/ICE
ドイツDAX先物/EUREX など

※株価指数は、その国の主要企業の株価をもとに算出されており、経済や景気動向に大いに影響されます。
マーケットの特徴としては、景気が良くなりますと価格は上昇し、景気が悪くなりますと価格は下落する傾向にあります。

株式CFD

「個別株式」を間接的に取引できるCFDになります。

特徴は、「米国株式」などをはじめとした海外株式の空売りができますので、株が下がっているときにも取引チャンスがあり、価格の変動幅に応じて利益が狙えます。

取引単位が現物株の場合は単元(最低取引株数)があり、基本的に100株単位からになりますが、株式CFDでは1株から売買が出来ます。

商品CFD

金や原油などの商品先物に間接投資できるのが商品CFDです。

商品CFDの主な投資対象

金スポット
銀スポット
原油
天然ガス
コーン
大豆

インフレが進んでいるときは、原油が上がりやすい傾向があり、有事の際は安全資産である金が上がりやすいです。

特に、株価が下落してくると、金の価格は上昇しやすい傾向にありますので、株式投資のリスクヘッジとして投資をする方法もあります。

バラエティCFD

VIX指数(恐怖指数)を売買できます。

VIX指数は、「Volatility Index=ボラティリティ・インデックス」の略で、俗称「恐怖指数」と呼ばれています。

米国株価指数S&P500(ニューヨーク市場における主要銘柄の株価の値動き)を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティ(予想変動率)を元にS&P500の市場変動予想を指数化して描画をしています。

CFD取引のデメリット

レバレッジを利用することにより、思惑が外れた際に大きな損失が出る可能性が有ります。

ポジションにより、調整額を支払う必要が有るものがあります。

株主優待は株式CFDではもらえません。
※配当金相当額は付与されます。

3種類の調整額

CFD取引には、「価格調整額」「権利調整額」「金利調整額」という3種類の調整額が発生します。

◆価格調整額

価格調整額は、参照原資産が先物のCFDに発生する調整額です。
参照原資産が先物というのは、CFDの価格を作る際に先物の価格を参照し、先物のロールオーバーによる評価損益を調整します。

※対象となる一例:日本225、WTI原油などの先物名柄

◆権利調整額

権利調整額は、参照原資産が株式等のCFDに発生する調整額です。
参照原資産が株式等というのは、CFDの価格を作る際に株式等の価格を参照し、株主に付与される権利を調整しています。

※対象となる一例:米国株CFD、中国株CFD、参照原資産がETFなどの銘柄

◆金利調整額

金利調整額は、参照原資産が株式等のCFDやスポットのCFDに発生する調整額です。
参照原資産が株式等というのは、CFDの価格を作る際に株式等の価格を参照しているということで、参照原資産がスポットというのは、CFDの価格を作る際にスポット市場の価格を参照し、ポジションにかかる金利を調整します。

※対象となる一例:金スポット、銀スポット、株式CFD、参照原資産がETFなどの銘柄

CFD取引まとめ

今回、CFD取引の概略を紹介いたしました。

CFDで取り扱える範囲は広く、多種多様となっていますので、今後は銘柄を搾り詳しく特徴などを書いて行きます。

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海外FX戦士の編集長:
森 栄一(もりえいいち)

記事は税理士歴10年以上の税理士が監修。もちろん海外FXの現役トレーダー。趣味は旅行と馬。最近はドラクエウォークにはまっています!